【短編】ひとりぼっちのクリスマス
「ブッサイクだな」
なんて笑ってくるトウマを睨む。
「あーあ。おかしい
ハハハ!!」
まだ笑いを止めないトウマにイライラしていると、
「あー可愛い」
小さい声で、確かに、そう言った。
「ユカリ」
優しい声で私を呼ぶ。
「好きだよ」
その瞬間、時間が止まったような気がした。
「寂しがり屋のくせに強がるところとか、
可愛いのに全然自覚していないところとか、
泣いたら大福みたいになるところとか、全部好き」
餅から大福になってるんだけど。
……じゃなくて。
トウマが私を好き?
うそ…。