俺の同僚曰く、世界平和はどんちゃん騒ぎと笑顔でできている「下」
必死で誤魔化すが、アレックスはニヤニヤするだけだし、小町たちは微笑んで俺を見つめるだけだ。

「おっ!?図星か!顔真っ赤〜!かっわいい〜」

ニヤニヤしながら俺の肩を指でつつくアレックスに俺は殴りかかろうとするが、その腕をにこにこしたイワンに掴まれる。

「…おいッ!」

「暴力はやっぱりダメだよね?君、警察官でしょ?」

イワンの力は想像以上に強く、俺は仕方なく力を緩め、アレックスを攻撃するのを諦めた。

「でもあなたはわかりやすいですわ!どんなに鈍い人でも、あなたの気持ちはわかりますわよ」

フローレンスが俺に話しかける。その顔はとても妖艶で、まるで全てを見透かされるようなそんな気がした。

「…お前もわかりやすいだろう」

フローレンスの好きな奴は知っている。何となく悔しくて、俺はフローレンスに小声で言った。

「イワンとずっと同棲しているのか?」

意地悪な顔で訊ねると、その妖艶な顔が一瞬にして崩れた。赤く頰が染まり、目を泳がせている。

「同棲って言いますけど、私とイワンは付き合っているわけじゃありませんわ!家はたしかに住まわせてますけど、何も進展はありませんことよ!」
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