青い龍の激情
第5章 迎え
それから毎晩、私はユウさんに抱かれる事が、多くなった。

「ああ……ユウさん……」

「知世。可愛いよ……」

そして何度も何度も、キスし合った。

「愛してる、ユウさん。」

「俺もだ、知世。」


皆に青い龍と恐れられているユウさんが、私の事を切ない顔で抱いている。

それが、この上ない幸せだった。


「ユウさん……もっと……」

「どうした?今日はおねだりさんだな。」

「だって、ユウさんが……どこかに行ってしまいそうで。」


そうよ。

ユウさんの周りには、沢山の女性がいて、いつか私は捨てられてしまうんじゃないかって、思うってしまう。


「どこにも行かないよ。ずっと、知世の側にいる。」

「ユウさん……」

そうは言っても、私は知っていた。

増田さんに、いろんな女の人から、問い合わせが来ている事を。
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