クリスマスの夜に

 その扉を開き俺の目に飛び込んできたのは。
 水晶の塊の中で安らかに眠るまやみの姿だった。
「まやみ」
 やっと出た言葉が、俺の胸を熱くさせた。

 変わり果てたその姿に、何を求めたらいいのかさえ思い浮かばなかった。
「どうして、こんなことに」
 メイリアは静かに俺の横で語り始めた。
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