ぶっ飛び小話

城内に入ると更に増す高貴な雰囲気
どこぞの貴族の娘があちらこちらに…

完全にタイミングが悪い

今、城内は殺気立つ貴族の娘が溢れている
なぜなら、婚期をいい感じに迎えた娘が国王兄弟に見初められようと必死なのだ

つい最近国王に即位したリオン国王陛下
正室の王妃は居るが、側室がガラ空き
側室でもいいからなりたいとチャンスを狙う

そして、国王の兄上ラルム様
ラルム様は訳あってずっと昏睡状態だったが、つい最近目を覚ました
その為、ラルム様には妃が居ない
その妃の座をギラギラした目で狙っている

そんな女の戦場に私は投げ込まれた
城に入ると突き刺さる視線
馬鹿にしたようなクスクス声

“安そうなドレスね”
“田舎臭がするわ”

私は、ハンティングしに来たんじゃないのに
勝手に女の戦いに巻き込まないで欲しい




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