奥寺マーリィ先輩の初恋の人 すっごーいイケメン！

「ええっと…」

「どーするんですかぁー？」

　お客さまは目を細め、冷たい口調で私に判断を委ねた。

「…」

　うーん、どーしよう？

　私はバイトを始めて半年以上だから仕事も覚え動きも的確になって来た。

　ところがトラブルとかクレーム対応に関してだけは、まだ馴れてはいなかった。
　不運にも、こんな事態に直面してしまうとは…。
　どう対応して良いのか分かるハズもないんだー！

　ただ戸惑うばかり！

　出来ません、分かりません…じゃあ、よけい不愉快な思いをさせちゃうしー！

　オロオロする私を見て、お客さまの相席に座っている若い男性が話しかけて来た。

「黙っていちゃー分からないでしょう？ どうすんのって訊いているんだけどー」

「では新しいのを持ってまいります！」と言って私は皿を取ろうとした。

　ガシャーン！

　女性が膝でテーブルを蹴り上げるのが早かった！