お見合い結婚いたします!~旦那様は極上御曹司~


私が出ていくと、潤希さんはすぐに車から降り、私を助手席へと乗せてくれる。

夜の街を走り始めた車内で、潤希さんは急に「体調は?」と切り出した。


「え、体調、ですか? なんとも、ないですが……」


そう答えると、潤希さんの横顔にホッとした色が浮かぶ。

そして「そっか、良かった」と言った。


「連れ出しておいてから訊くのも変だけど、さっき里咲のお母さんが『夕飯もあまり食べなくて、体調でも悪いのかしら』なんて言ってたから」


お母さん、わざわざそんな話を……。


「そう、でしたか。全然、体調は大丈夫で、ぴんぴんしてます」

「そう、それならいいけど……心配されるから、食事はちゃんととらないと」

「それは……はい、そうなんですけど……」


何か言いたげな私の様子に、潤希さんはちらりとこちらに視線を送る。

次の言葉を待たれている空気に、意を決して口を開いた。


「今日、潤希さんと会えなくなって、いろいろ考えてしまって……本当は、寂しくて」


バッグを抱える手元に視線を落としたままそう告白すると、いきなり横からその手を掴まれた。

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