イケナイ関係は相思相愛
片岡さんは進藤さんを睨んでから私に視線を
落とした

「な、なに?」
「何でもない。鈍感なままでいいよ」

それだけ言うと私の髪をクシャクシャさせて
自分の席へ戻った

私だけが状況を飲み込めてないみたい。

みんなは何かストンと納得したらしく、話題を
かえてまた飲み出した


この日を境にまた私と片岡さんの止まっていた
歯車がカタカタとゆっくり動き始めた

私の未来へと、、、

着実に。


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