DESTINY
ONE
お母さんがまだ青春
まっさかりの高校生の時
私を産んだ。
中絶するか悩みに悩んだあげく私を産む事にしたらしい。
なんで産んだんだろう?
私は生きてる資格なんてないのに…
そう思いながらずっと14年間自分なりに精一杯生きてきた。なんの楽しみも無く、なんの目標もない私は一刻も早く成人になって自由に過ごしたかった。誰にも迷惑かけずに済む所へただ逃げたかっただけなのかもしれない。
そんな思いの中、私は中学生になった。部活は陸上部に所属し、平凡に過ぎていく毎日を淡々とこなしていった。
今までとカワラナイ。
人間関係も何もかも。
毎日が退屈で早く卒業したかった。何より部活が苦痛でしょうがなくなってきた頃、だんだんサボり癖が付いてきた。