水瀬くんは浮気をする生き物です



「…それに?」



どうやら水瀬くんはとても耳がいいようで聞き流してはくれず、その先を要求してくるから。



「…っ、かのじょだって、言ってくれて、うれしかった、で、す」



「ん、よかった」




ボソボソと今にも消えてしまいそうな声で伝えたけれど、ふわりとした優しい笑顔でしっかり受け止めてくれて。



「俺も、やっと一ノ瀬さんとちゃんと喋れてうれしい」



私には勿体なさすぎる言葉までくれた。




< 44 / 234 >

この作品をシェア

pagetop