水瀬くんは浮気をする生き物です
翌日。
LINEじゃ上手くお誘いできる気がしなくて、朝一番で直接言おうとB組の前で蒼くんを待ったけど、割とすぐに後悔することになった。
「心和?おはよ」
私を見つけて声をかけてくれる蒼くんはいつも通り。今日も眩しいくらいにかっこいい、けど。
「一ノ瀬さんだっけ?おはよ〜」
「あぁ、この子が噂の?」
「へぇー、思ったより大人しそうだね」
周りにはたくさんの女の子。品定めするかのような視線を向けられて、思わず後ずさりしそうになる。