病み魔女の初恋?はすっごく心配なのです!
第1章 病み病み魔法の使い手に選ばれし者

病み病み魔法所のユズカ

「ふぁあぁ~あ…」
眠い。おくすり飲んだから?
おくすりって言っても、危なっかしい
“ヤクブツ”っていうわけでもなく…
ただの、精神安定剤。
1日朝、昼、夜ご飯の後に2錠。
心配な時は飲んでもいいというヤツ。

「おくすり…また飲もうかな?」
もう一生の永い眠りでも良いんだけど。
誰も私のことを心配しないし、
どうでもいいと思っている。
命になんて嫌われていない。
人に嫌われているだけ。

「Hello!永い眠りに落ちようかと言う時に
失礼!病み病み魔法所のユズカよ!
私なんかの名前なんて覚えなくてもいいわよ!」
じゃあなぜ名乗ったんですか…

「あ、はい…」

「あなたは選ばれしモノ!!だから病み魔法の
使い手になってほしいのよ!」
闇?厨二病っぽい…

「闇魔法使い?いいけど、私なんかで…」

「違う違う!厨二病感溢れる、“闇”じゃなくて、
“病み”ね!メンヘラとかそういうヤツ?」
病み、か。

「あぁ~そういうことね。いいけど…」
一応やりたいけど…

「明日、詳しいことを手紙で書くわね!
多分送ってくるわ!」
え?

「あ、はい。」
急すぎですよユズカさん…

「えっと、蝋燭の火で透かしてネ!」
蝋燭…?イマドキそんな蝋燭だなんて持ってないんですが…

「あ、わかりました…」

「あ、もう役目終わったんで、じゃーね!」

「ちょ!待ってください!」

「…」
自由だなぁ…ユズカさん…名前覚えちゃいましたよ…

「トマケチャ(トマトケチャップ)部屋に放出
してから、寝ようかな。」
紙を切り裂いてもいいんだけど、
もう無くなってきたからね。
いや、亡くなったでもいいか。

「どこいったっけ、トマトバツグン(?)の…」
色々なとこに持って行くから、やっぱり迷子に
なっちゃうのね…

「カーペットに染み付いたトマケチャ、どうしようかな。」
捨てようかな。また買い直そう。
お母さんになんて言い訳しようかな…
私は誰にも迷惑はかけたくない。
でもやめられないんだよね。(トマケチャ放出を)
心配ばかりかけてるけど(笑)
メンヘラはすごく心配症なのです。
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