夢の世界でキミと、待ち合わせ。

・内緒の看病



「うぅ…38.5℃……熱かぁ」

朝から少しダルいとは思ってたけどやっぱり熱があったか。



…あーあ。せっかく、今日はクラス親睦会ならぬ校外学習だって言うのに。



仕方ない。理沙に連絡入れておこう。


『理沙!ごめんね(´;ω;`)熱出しちゃったから今日はお休みするね…』

直ぐに返事が来て


『ええ!!??休むの…(´;ω;`)

うん、わかった……咲良ちゃんたちに伝えておくね』


…うぅ。本当にごめんね理沙…。


こうやって。

行きたかったな、って思えている今。


この日の班決めの時はもう行く気さえなかったのに。



こんなふうに変えたのは。



紛れもなく理沙たちであって。


…あーあ。


行きたかったなぁ。


家は誰もいないしほんとにつまんない。


ーピロン♪

その時、1件の通知が。


送り主は、侑李くん。


『桃木から聞いたけど、休むの?夢野』

…あ、そっか。理沙が伝えておくって言ってたもんね。

と、思ったら

『あーあ。夢野行かねぇなら俺もサボろうかなぁ〜』


と立て続けに通知が来た。


え…と言うか、なんで私が休むから侑李くんまで休むの…?


『てかさー、今ね俺、がっこ居ないんだよね笑』


え??どういう……


『夢野が来ないって聞いたからもう学校から帰ってきてる笑』


え……?


『え、侑李くん校外学習行かないの?』


と送ると直ぐに既読と返事が。


『うん。

そもそも、カップル同士の咲良と龍斗でラブラブしちゃうだろ?

それに、達也は何かと桃木に話しかけてるから完全に俺、おじゃま虫だからさ』


ああ…なるほど。


確かに、そうなるとおじゃま虫になっちゃうのか………。



< 10 / 30 >

この作品をシェア

pagetop