洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
「もっちろん!でも声だけなのかな~?見てみたいな生ユーレイ」
「生ってなんだ」
「ね、脅かしてても効果がないってなったらそのうち出てこないかな?」

うお~。どんなだろう。
なんかテンション上がるな。

「……脅かしてるとは限らないけどな。何か訴えたいことがあるのかも知れないし」

どんどん視線がなんとも言えない凪いだ海のような静かすぎる眼差しになってきているけど、それでもちゃんと反応を返してくるあたり、クルドは根が真面目なんだろうな。
いいとこの坊ちゃんっていうか。



不動産屋の後は冒険者ギルドに向かう。
こういった開拓地の村にギルドの支店があるのは珍しいらしい。
普通はある程度大きな町に近い規模の村か有力な貴族の領地にある村にしかない。
ここにある理由は『常闇の森』のすぐそばだから。

『常闇の森』には珍しい植物や獣が数多く生息している。
その分危険も多いし何より森の奥には魔女がいる。

私は魔女というのは人間の中で『英雄』とか『勇者』とかと同じような存在なのかと思っていた。
けどクルドが言うにはどうも違うらしい。
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