洗脳されていたことに気付いたので逃げ出してスローライフすることにします。-元魔王四天王の村娘ライフ-
問題なのは、その報いが時として立ち入ったその者のみならず周辺のあらゆるものに向けられること。

そのため魔女の『土地』から恩恵を受けようとするなら、仲介が必要となる。
その仲介を担うのがギルド。
『土地』に立ち入る者を監視し、管理する。


「この村自体が森に立ち入る者を監視するために作られたものなんだ」
「へぇ?」
「このところ、勝手に森に立ち入ろうとする冒険者やならず者が多くて、それを監視する場を作るために」

頷きながらも、それをくわしく知っているクルドはいったいどういった身分の人間だったのかと思う。
それとも貴族やギルドに関わる人間なら誰でも知っている事柄なのか。

「それにしては私みたいな得体の知れないものを中に入れるんだな」 
「森への入口はちゃんと監視されてる。それ以外は入れないように結界も。監視し、管理しようというならその人間が生活できる場所を作る必要がある。
この村はそのための場所ということだよ」 

ふうん、だ。
わかるようなわからないような。
ま、どうでもいいか。


クルドはギルドで森に立ち入り魔女と面会するための手続きをするらしい。
ずいぶん面倒な手続きらしく、下手をしたら一月ほどギルドに日参することになるそうだ。
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