チャラ王子に捕まりました。



「考え事ねぇ〜。どうせ晴琉のことでしょ?ひなたんさっきから晴琉のことガン見だったし」



「うそぉ…」



ニヤニヤと意味ありげな笑みを見せながら言う梨沙ちゃんの言葉に、顔が赤くなるのがわかる。



恥ずかしすぎる。



「そんなに気になるなら、声掛けちゃえばいいのに」



「え、いや…そ、それは…「おーい!はるー!」



慌てて止めようとするが間に合わず、案の定大きな声で晴琉くんに手を振る梨沙ちゃん。



それに気づかないわけもなく晴琉くんはこっち顔を向ける。



その動作により必然的に私たちの姿に気づき、一瞬驚いた顔をしたもののすぐに手を振ってくれた。



「ほら、ひなも振っときな!」



なんて絵梨ちゃんに促され、迷惑じゃないかな?なんて思いながらも控えめに手を振る。



すると、ニコッといつもの爽やかスマイルを見せた。



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