チャラ王子に捕まりました。

「知ってるよ。ひなちゃんが極度人見知りだってことも、男が少し苦手なことも。でも、それでも一生懸命話してくれようとしてくれるし、ひなちゃんと話しててつまらないって思ったことなんてないよ」



私の心を読んでいるかのように見つめてくる綺麗な瞳に、つい目が離せなくなる。



彼の言葉に嘘なんて微塵も感じられない。



「……」



「ただ、ひなちゃんが本当に嫌だって思ってたらどうしようって思ってたから。やばい。すげー、嬉しい」



微笑む口元を手の甲で隠し、照れたように少し目線をそらす晴琉くん。



そんなふうに思ってくれてたの？



本当は私の方が不安だった…。



いつもいつも、晴琉くんが話しかけてくれるのに私は上手く答えられなくて、結局晴琉くんが独り言を話しているみたいになっちゃってるからつまらないんじゃないかなって…。







そんな私に晴琉くんはちゃんと伝えてくれたんだ。