君が笑ってくれるなら、それでいい。〜君のいない世界〜
今でもわからない。

本当の自分は何なのか。

何をしたいのか、なんて。

悩んでも仕方ないことなのに、考えずにはいられない。

「ただいまー」

…シーン。

ただいまと言っても返事がない。

(あれ?母さんも父さんもいないのかな?)

もうすぐ10時。

学校からはかなり遠いため、徒歩で1時間ちょっとかかる。

この時間に母さんも、昨日帰って来てた父さんさえもいない。

嫌な予感がした。

僕の中にあった“神崎優希”というパズルが1ピースずつ崩れ落ちていく音がした。
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