恋は闘い~双子の想い~
 

「あんた達がどっか行けば?」



男の子は相手をバカにしたような言い方で言った。



「なめてんじゃねぇーよ!!くそガキがー!!」



私の腕を放して3人が男の子にかかって行った。



私達は目をつぶった。



聞こえてきたのは人を殴る音と地面に倒れる音。



しばらくしてその音が鳴りやみ、目をあけると男達はのびていて、真ん中に男の子が立っていた。



「すぐに手出すなよな」



男の子は私達に近づいてきた。



「大丈夫?」



「「……」」



「おーい」



男の子は私達の顔の前で手を振る。



 
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