バリトンボイスで囁いて
院長の想い
色んなことがありすぎて、鈍い私の心は追い付かない

予期した通り、仕事に行くと矢継ぎ早に質問が
飛んできた

「ちょっとー!菜々、どういうこと?」
「菜々ちゃん、大丈夫?送ってもらえた?」
「え?、あ、ごめんなさい。」
「菜々ちゃん、ちょっといい?」

興奮するさやか達を尻目に、桜木先生から呼ばれた
私は院長室へ通された

院長室へ入ってすぐに謝った

「ご迷惑をおかけして、すみませんでした」
「いや、いいんだ。それより、クリニックに電話
してきた男性はその、菜々ちゃんとはどういう?」

てっきり、千佳さんに電話したと思ってたけど、
直接クリニックへ電話するなんて、、

筋を通す人なんだと、新たな一面を垣間見て
嬉しくなる
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