恋を忘れたバレンタイン
 寝室へ向かった私達の、甘い夜が始まる……

 唇を重ねてしまえば、私は彼に逆らえない……

 我儘でも、捻くれていてもいいのかもしれない……


 彼を愛する気持ちさえ真っ直ぐであれば……


 一生、一緒に居たいと言ってくれた……
 大切だから重いと言ってくれた……
 そんな彼を信じよう……
 拗れた感情の私を受け入れてくれた彼を……


 来年も、これから先ずっと、バレンタインデーが来るたびに思い出すだろう……


 遠回りの捻くれた、バレンタインデーを……


 恋を思い出したバレンタインデーを……
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