絶対俺の嫁にするから~御曹司のイジワルな溺愛包囲網~
「嘘じゃありません。……でも結局私が好きになったのは、両親のお気に入りで、父親の会社と取引がある会社の息子である上杉さんでした。だからこそ私、思うんです。好きになったら、家柄とか関係ないって。だって結婚に大切なのはお互いの気持ちじゃないですか。人生の半分以上を共に過ごしていく相手ですよ?」
おじいちゃんとおばあちゃんを見て、切に願った。私もおばあちゃんのように、亡くなってもなお好きでいられるくらい愛した人と、結婚したいって。
「それに上杉さんは、人を見た目や家柄で判断するような人ではないです。誰にだって平等に接してくれますよね?……それはいつも一緒に仕事をしている磯部さんが、一番よくわかっているんじゃないですか?」
「……っ!」
彼女は唇をキュッと噛みしめると、俯き、拳を握りしめた。
私より長い時間、上杉さんの近くで仕事をして、彼を想ってきた磯部さんならきっと気づいていたはず。
だからこそちゃんと彼女に自分の想いを伝えたい。
おじいちゃんとおばあちゃんを見て、切に願った。私もおばあちゃんのように、亡くなってもなお好きでいられるくらい愛した人と、結婚したいって。
「それに上杉さんは、人を見た目や家柄で判断するような人ではないです。誰にだって平等に接してくれますよね?……それはいつも一緒に仕事をしている磯部さんが、一番よくわかっているんじゃないですか?」
「……っ!」
彼女は唇をキュッと噛みしめると、俯き、拳を握りしめた。
私より長い時間、上杉さんの近くで仕事をして、彼を想ってきた磯部さんならきっと気づいていたはず。
だからこそちゃんと彼女に自分の想いを伝えたい。