イケメンエリート、はじめての純愛⁇


咲子はその日の夜は、映司をベッドから締め出した。
ケンカなんかしたくはないのだけれど、でも、咲子にとって映司の言葉はショックが大き過ぎた。

ベッドの上でシクシク泣いていると、そろりと寝室に入って来た映司が咲子の背後からベッドに忍び込む。
そして、映司は大きくため息をつきながら、咲子を優しく抱きしめた。


「咲子ちゃん、ごめん…
俺の方の招待客は、近いうちに明智君の方から連絡させるよ。
とりあえず、皆に声はかけてみる。
来れるか来れないかは別として」


咲子は映司の方へ振り返った。

映司さんは、私という名の底なし沼に嵌まってしまったと言った。
その底なし沼はシルクのレースでできていて、私の肌の温もりと私のいい匂いで、映司さんにとっては極上の天国なのらしい。

咲子は、そんな映司を、シルクのネグリジェの胸元にゆっくりと抱き寄せた。

その瞬間から、二人は激しく愛し合う。
それは、まるで、二つの魂が溶け合って一つになるみたいに…




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