イケメンエリート、はじめての純愛⁇
咲子は、映司の言葉にすぐに納得した。
確かに、以前の私には後ろ盾に祖父と祖父の会社がついていた。
そのせいで、苦労もせずに、このような団体を二つも立ち上げる事ができた。
でも、その後ろ盾を無くした今、代表者としての私の価値を他人がどう判断するか全く見当もつかない。
そんな事を考えてしばらく立ち尽くしていた。
「咲子ちゃん、とりあえず座って」
映司はどうしようもなくあふれ出る保護本能に、何だか胸が締め付けられる。
今までバイセクシャルとして、アイデンティティを保ってきた。
それが自分であり、自然の流れで生じているものだと思っていたから。
でも、今、何かが解き放たれた気がした。
人間として生きる大切な意義。
愛するということ…
今までとは全く違う自分の体や頭の反応が、これが愛することだと告げている。
俺は本気で愛する人を見つけてしまったのか…?
映司は咲子の瞳をずっと眺めていた。
映司の中で芽生えた男としての本能が、これは俺のものだと印をつけたがっている。