嫉妬深いから

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「ありがとう。喜んでくれるんだ。」

嬉しそうに微笑む彼に、私は呆れて返した。

「当たり前でしょ。
どれだけ私の事、薄情な奴だと思ってんのよ!」

私は、バシンと彼の背中を叩いた。
いてて…と顔をしかめて、恨めしそうにこっちを見る。
でも幸せそうだな。

ひとの恋愛はいい。
幸せな気分になれる。

私は、さっきまでの何倍も美味しくなったようなスクリュードライバーを飲み干して、酒瓶の方を見ながらカシスオレンジにするか、縛り継続でギムレットにするか悩んでいた。

隣でくっくっ、と笑い声がした。
何?と顔を向けると、楽しそうに笑っている、彼。





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