溺甘同棲～イジワル社長は過保護な愛を抑えられません～

バージンの女だと知ってガッカリしたのだろうか。仮にも高校時代に想いを寄せていた相手が、男に見向きもされずに二十八年間も生きてきたことにショックを受けたのだろうか。

そんな理由しか思い浮かばず、そしてそれはなによりも説得力があるように思えて、優花は大きな後悔に包まれた。

（きっと面倒くさい女に関わったなと思われたんだよね……）

今の場面を巻き戻してやり直せたら、どれだけいいだろう。そう考えたところで、言葉にしてしまったものは元には戻せない。

優花は心細く膝を抱え、ベッドの上で小さくなった。