クラスメイトの告白。


放課後、私は教室で日直の仕事をしていた。


吹奏楽部の演奏や、運動部の活気ある声が、教室の開いている窓から聞こえてくる。


机で学級日誌を書いていた私は、窓の外をぼんやりと見つめる。


オレンジ色に染まった空。


「きれいな夕焼け……」


今日は、赤西さんの家に行こうと思う。


黒河内先生の逮捕で、赤西さんのところにも警察が事情を聞きに行っているはず。


赤西さんの様子も気になるし、心配だし……。


「早く、日誌書いて終わらせなきゃ……」


そのとき、うしろから声がした。
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