クラスメイトの告白。
ふたりは双子。
それなら、私が無理やり抑えこんでいた伊原くんへの想いは?
伊原くんに恋をしてしまった私の、白石さんへの罪悪感は?
もう何も気にすることなく、伊原くんを好きになっていいの?
ああ、もう……バカ、私のバカ!
いまはそれどころじゃないでしょ!
音ちゃんが泣きそうな顔で下を向いているのに。
「どした、風杏。なんでグーで自分の頭叩いてんだ?」
「あ、いや……自分が最低すぎて……」
「え?」
「ううん、なんでもない」
「病室に入る許可出た。行くぞ」
「うん」
私たち3人は、白石さんの病室に向かった。