クラスメイトの告白。


「あの日、12月24日は、クリスマス会の準備してたんだよね?」


「うん。もうひとりの図書委員が来なくて、最初は茉雛とふたりで図書室のクリスマスツリーの飾り付けしててさ」


「そのとき、何か白石さんと話したこととか、覚えてることってある?」


「茉雛に、クリスマスの夜デートしよって誘ったけど、やんわり断られた気がする」


「白石さんのこと好きだったの?」


「俺、嫌いな女の子なんていないよ?」


聞いた私がまちがいだった。


たしかに校内1の美少女を、女の子大好きな緑河くんがほっとくわけない。


もしかして図書委員になったのも、白石さんと親しくなるためだった……?


だけど、白石さんには伊原くんという彼氏がいるんだよ。
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