お兄ちゃん系男子は我慢の限界。
「お前わかったか?筒井」
「愚問だな」
クイッと眼鏡を持ち上げると、筒井も自分の席に座り読書をはじめた。
…なんなんだよ、分かってないのは俺だけか!?
それから俺は、何がなんだか分からないままま、夏海に避けられるようになってしまった。
朝は俺より早く家を出ているようだ。夜、部屋にいっても鍵をかけて出てきてくれる気配はない。
おばちゃんに困り顔で「ごめんねぇ」と謝られる始末だ。
学校内では、3年と1年の教室は遠く離れてるからなかなか会うこともねぇし。
はぁ…。
どうすりゃいいんだ〜っ!!!