I Still Love You
そして、そっと崎本の指が日葵の唇に触れる。

(部長?)

「それでもいい。俺は諦めが悪いし、伊達に長谷川より年も上じゃない。俺は君の心の傷を癒したい。長谷川の中できちんとした結論が出るまではこのままでいよう」

「でも……」

「君は気にしなくていい。真面目な長谷川の事だから、中途半端な事をすると俺に悪いと思ってるだろ?」
その言葉に日葵は何度か頷いた。

「それは違う。俺が諦めが悪いんだ。だから、長谷川は何も気にしなくていい。俺といることが嫌じゃなければそれでいいから、それに長谷川自身、清水君のことを乗り越えたい、忘れたい気持ちはある?」

その言葉を向葵は頭の中で繰り返す。
今の壮一に振り回されてばかりの自分はもうやめたい。そんな思いで、崎本をみた。
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