クールで一途な国王様は、純真無垢な侍女を秘蜜に愛でたおす
ボブロの引退宣言から数日後。

今度から城と家を徒歩で行き来することになるんだ、大変だな。なんて考えていたときだった。「いけねぇ、肝心なことを言い忘れてた」と頭を掻きながらボブロに、城の敷地内にある寄宿舎で生活をすることになっているから、と突然言われた。

通う手間が省けてそれはそれで安心だったが、どうしていつもこう大切なことを忘れてしまうのだろう。とアンナは内心呆れながらも城へ立つ日に期待を膨らませていた。
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