残念な堀井さん。
タクシーが堀井さん宅に着くと、私はまた堀井さんに声をかけて何とか立ち上がらせるとエレベーターへと放り込んだ。

これで大抵は自分の家に帰って、朝起きたら自宅の玄関で目を覚ますらしい。

前に同じことをして、エレベーター内で寝てしまったらしく警備会社の人が来たことがあったみたいだけどそんなの私は知ったこっちゃない。

涼しい時期なのに私は額に汗をかいていた。
大の男を介抱するには、化粧のハゲなんて気にしていられない。

結果として、堀井さんの合コンの成績は惨敗だ。
と言うか本当の本当に最悪だ。
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