[短]きみの背中に好きを
私は進学に悩んでいた

何かしたいとか、そんなことも別にない

二者面談で言われた

"何でもいいから夢をもて"

無理難題だ

急にそんなこと言われても、はいそうですかって
すぐに出てくるわけじゃない

ガチャガチャみたいにお金を入れて、ダイヤル
回したらあなたの夢って簡単に出てくるなら
頼りたい位だ

現実は甘くない

周りは目標に向かってキラキラしてる

私だけが、取り残されてる

夢も好きなこともない

毎日を漠然と生きてきたツケが回ってきたらしい

きみにうつつを抜かして、頭の中は全部きみで、
だから、私からきみを取り上げたら一滴も残らない

潤いがなくなれば砂漠と化していく

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