再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
似てる…んだけどね。


「違ぇーよ」


ああっ、弟だった!


「ごめーん、間違えた」


「あんなのと間違えんなよなー。まだ涼真のケツ追っかけてんの?」


なっ…追っかけてないし!


あっちから言って来てるって知らないくせに。


言いたいけど、必死に嘘ついてあがいてるって逆に思われそう。


「ここでなにしてるの?喋ってたよね」


「鍵、学校に忘れた。家に入れない」


スマホ片手に誰かと話していたみたいだ。


「お母さんは?」


「今連絡したけど、夜まで帰る気ないらしー。友達の家でもどこでも行けってさ。都合つくやついなくて困ってる」


ジトッとうちのドアを見てくる。


「ウチにくる?」


「そうだな、あがってやってもいーけど」


ちょっと何様?


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