再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「涼真くん、どこに行ったの?」


「わかんねー。最近夜遊びばっかだからな。電話の後急いで出てったし、女に呼び出されたんじゃね?」


そうなの!?


夜遊び…。


ふと、お母さんが涼真くんは反抗期って言っていたことを思い出した。


こういうこと?


「涼真くんって何人彼女がいるの?」


「は?彼女つーか、遊んでるだけじゃねーの。モテるし、適当に手当り次第」


手当り次第…。


もう、環奈ちゃんの手には負えないよね?


どれだけ好きでもそんなチャラい人と付き合って、幸せにはなれないよ。


どこがいいんだろう…。


涼真くんのことを思い出すと、胸がきゅんとなる。


…あれっ。


あたし、なに胸きゅんしてるんだろう。


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