再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「誰かあの男を捕まえて!!」


近くで女の人が叫んでいる。


何の騒ぎ?


戸惑っていると涼真くんが、男目がけて走り出した。


追いつくとすぐに男と揉み合いになる。


「きゃあっ、誰か止めて!!涼真くんを助けて…」


怖い…。


なんだろうすっごく怖くて体の震えが止まらない。


ガタガタと震えながらその場にうずくまった。


涼真くんの無事を確かめたいのにそれどころじゃない。


「大丈夫ですか?しっかりして!!」


駆け寄ってきた誰かに背中をさすられる。


あたしにはその時の記憶がなくて…。


後で聞いた話によると、どうやらあたしはそのまま気を失ったみたいだ。


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