再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「フラフラしてんじゃねーよ」


言葉遣いはさておき口調は優しい。


「急に揺れるからっ」


「うん…だったら、こうしてろよ」


背中に腕を回されグッと抱き寄せられる。


「やっ、ちょっと」


「お願いだから…もうどこにも行くな」


どこにも行くなって、この状態でどこに行きようもないのに。


いつもなら突っぱねる場面。


だけど今は抵抗する気にもなれない。


どうしてなのかな…。


顔を見上げると、優しくこちらを見て微笑んでいた。


胸がキュッと締め付けられる。


この降り注ぐような笑顔を…あたしだって、手放したくない。


そのためには色々なことを整理する必要がある。






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