再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
「ええっ!よく探したの?」



「あぁ…ズボンのポケットに入れてたはず。間違いない」



そんな…じゃあ一体どこへ?



「今朝さ、環奈と話したんだよな。あいつ、すっげー怒ってさ。だから腹いせに盗んだんじゃないか?」



「ちょっとちょっと!そういう決めつけはよくないよ。で、あの優しそうな環奈ちゃんを怒らせたの?」



「ホントの事言っただけだし。あいつ盗み癖があってさ、それを指摘しただけ」



え…どういうこと!?



「環奈は昔から、人の物を盗るのがやめられないってこと!俺は知ってる」



「いやいや、だからね?勘繰るのはやめようよ…清くんひどいよ」



< 258 / 348 >

この作品をシェア

pagetop