再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
昌磨くんの面倒をみてる余裕なんてないんだけどな。


「涼真くんは外で食べるんだよねー…あたしも、そうするかも」


もちろん、涼真くんと一緒にね。


とは、言い出せず。


「あれ、真凛も飯ねーの?」


「うん…涼真くんのお母さんと出かけるみたい」


「へー、そうか。この辺わかる?案内しようか」


わあっ、嬉しい!


…いやいや、こんなにガッツいたら、また真凛が俺を狙ってると思われるかも。


それは嫌だなぁ。


「うーん…」


「嫌かぁー、そうだよな。昔の知り合いとはいえ、今は他人みたいなもんだし」


うわ…そういう言い方しちゃうんだ?


他人には違いないけど、なんだか突き放された感じがする。


「ちょっと考えてもいい?」


お願いする立場なのに、なぜ上から目線?


ほんとあたしって意地っ張りだなぁ。


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