再会したイケメン幼なじみは、私を捕らえて離さない。
複雑な気持ちのまま教室に戻ると、席に涼真くんはいなかった。


6時間目が始まる頃やっと戻ってきた。


「俺と付き合う気になった?」


「あんな場面見せられて、なるわけないでしょ!」


「環奈のことは気にするなって。大切なのは俺の気持ちだろ?」


涼真くんの気持ちがいい加減だから困ってるんでしょ!


話にならないよ。


しばらく目を合わせないようにしていると、先生がやってきて授業が始まった。


相変わらず涼真くんの視線を感じる。


見ないでよ…。


ジロリと睨むと、軽く微笑んだあと満足そうに前を向いている。


もうっ、一体なんなの!?


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