ある男の身の上話
もし、お嬢さん。こんな夜遅くにどうしたんだい?
私は誰かって?ただのお節介のオジサンさ。……え?カッコイイお兄さんだって?ふふっ、ありがとう。
それでお嬢さんは夜遅くの公園のベンチに座ってどうしたのかな?……なるほど、親との喧嘩で家を飛び出して、行く当てが無く公園で時間を潰しているのか。駄目だよ、君みたいな若くて可愛いお嬢さんが一人でこんな場所にいたら。悪い人に攫われてしまうよ。
それでもいい?駄目だよ。もっと自分を大切にしないと。
まだ帰りたくないの?そうだな、それじゃあ私がお嬢さんの暇つぶしの相手をしよう。
オジサンの話を聞いてくれるかい?うん、ありがとう。さて、何を話そうか。
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