おやすみはまだ言わないで

すごく長い夜だった。


私はあなたを見つめ、あなたはただ息をしていた。


いつものように寝てるあなたが、


息をするたび上下する胸が、


こんなに私を苦しめるなんて思いもしなかった。



『いつも通り』


いつも通り私を笑わせて。


いつも通りに私に抱きついて。


酔った顔で私にキスをして。


ぶっきらぼうで、ふざけてばかりで、


でも私を一番受け入れようとしてくれる優しいあなた。


その腕が私を抱きしめるなら、もうそれ以上は望まない。


もし起き上がってくれるなら、私はなんでもする。


あなたと描いた未来が、夢が、愛が、


こんなにも私を強くさせたのに。


私をいつでも守るってそう言ったのに。


私が今一番欲しいのはあなたなのに。


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