私の本音は
風が吹いている。

人の声が聞こえ、廊下を走ってる音も聞こえいた。

私は、ゆっくりと目を開けるとそこは白い天井で家の天井で

はなかった。

「ここは…?」

私は、辺りを見渡すと横に君がベットにうつ伏せになりなが

ら眠っていた。

私……生きてた。

お腹には、包帯が巻かれていたが、もう動いても痛くはなかった。

私は君の顔を見ると、目の下にクマが出来ていることに気づ

いた。

「寝てないのかな…。」

私は、目の下に触れようとした。

「えいと…。」

「何?あかり。」

「!?!?なっ…!起きてたの!?」

私は、驚き慌てて手を離そうと思ったけれど、君に手を捕ま

れ逃げられなかった。

「た…たぬき寝入りなんて、ひどい…!」

「悪い…。何かどう顔を合わせたらいいか分からなくて…。」

そして、辺りは静まり返った。

窓が空いていて、カーテンが風で揺れる。

そして、時計の針が進む音が聞こえ、時間が過ぎていくばか

り。

「…なぁ、あの時の返事していいか?」

「…返事?」

私は、首を傾げた。

「…っだから!告白の返事!!」

「告白…。!?」

私は、思いを伝えればそれで良かったと思ってたけど…。

「俺…、俺は…!」

「ま…待ったぁぁ!!」

私は、口を手で抑え言葉を出させないようにした。

「あのね…!あれは、私の気持ちなだけで、よく考えて言って

ほしいってか、言わないでほしいってか…!」

私は、返事を聞くのが怖くなってしまって、思わず遮ってし

まった。

「出来ればまた、今度…。」

「あかりが、好きだ!!」

「……え?」

「俺は、あかりが好きだ。小さい頃からずっと、好きだっ

た!」

…好き?

私の事…好きって言った?

私は、顔を見ると、君は耳まで真っ赤にして下をうつむいて

いた。

その姿に、私も恥ずかしくなり顔が熱くなってきた。

「…あのね、あの日から私は幸せになっちゃいけないのだと思

ってたの。ずっと一人で生きて、永遠に悲しみに浸っている

のだと…。でもね、私の事を…好きって言ってくれて…。私、

幸せになっても…いいのかな…?」

私は、涙目になりながらも、君の手を握った。

すると、君は私の手を握り返しつられて涙が溢れていたが

、笑顔で言った。

「当たり前だろ…?幸せになろう?一緒に。」

「うん……うんっ…!」

私は、涙がこぼれた。

ずっと、自分は幸せになっちゃいけないのだと思ってた。

親も死んで、一人だけ幸せになっちゃいけないのだと…。

でも、私は今ここで幸せにならなきゃいけない理由を見つけ

たよ。

それは…、君の為に、そしてここまで育ててくれた親の分まで

生きなきゃと…。

「あのな…あかり。もう一度名前で呼んでくれるか?」

「…!?え…えいと。」

「うん!あかり、これから幸せになろうな!」

「うん…!!勿論だよ…!」

唇と唇が優しく触れ、キスをした私達はこれから幸せを沢山

見つけに生きていく。

大好きな君の隣で。




『さぁ、幸せを見つけに行こう!』





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