住川くんが好きすぎて堪らない
















私の名前は関川すず。

高校2年生。




訳があって今までの記憶は、微かにしか無い。

微かに。




「す〜ず!! おはよう!!」




朝、通学路で私の肩をガシッと掴んできたのは、記憶を無くす前からとても仲が良かったらしい鞠ちゃん。


ルーズなふわふわお団子ヘアーがチャームポイントの、とっても可愛くて元気な女の子だ。




「鞠ちゃんおはよう〜! めちゃくちゃ元気じゃんか〜」


「んふふ〜〜、朝は元気に行かなくちゃね!!」




もはや私の太陽みたいな存在の鞠ちゃん。

そして可愛い笑った顔が毎朝癒してくれる。




「すっすず!? やばいよ後電車まで10ふん!!」


「えええ!? うっ、嘘だ! 」


「ははっ、嘘だよーん! さ、新年度突っ走っていくべ〜!」


「まっまりちゃん〜〜!!!!」












1年が終わり、今日は2年生初めての学校。


久々に見た校舎は、桜でピンク色だった。







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