濃密に溶かしてあげる
洋室だから当たり前だけど、目の前にベッドがあると
目のやり場に困るわ

ベッドの前を素通りして、窓際の一人掛けのソファへ
腰をおろした

「ビール、飲むか?」
「結構よ。さっさと話してくれない?」

備え付けの冷蔵庫からビールを出そうとした彼を
ピシャリと制止した

バタンと閉めると、不服そうな顔をしながら向かい
合って座る

「そんなに尖るなよ。夜は長いんだ、ゆっくり
話せばいいだろう」
「戯言はいらないわ。」
「ずいぶん嫌われたもんだな」


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