濃密に溶かしてあげる
それからは、何を食べても味なんてどうでもよくて
美味しいとか、見た目のバランスとか、
全部上の空で受け入れていた

所詮は他人事

私が口を挟む必要はどこにもない

この指で、この唇で、この瞳で、その声で、

私ではない、愛しいひとを愛すの?

そんな風に笑わないでよ

先輩なんて、呼ばないでよ

もう、、、限界よ

「ごめん、鮫島くん。私、そろそろ帰るわね」
「じゃあ、送りますよ」
「いいえ。一人で大丈夫」
「でも、先輩、、」
「いいって言ってるの!」

思わず大声になり、ハッとして口を押さえた

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