そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
「彼氏が私を離してくれないんだもん」

「はぁ~?!」

幸せそうににんまり笑う香織をあんぐり口を開けて見つめた。

でも、そんな変わらない香織に嬉しくなりプッと噴き出す。

「よかったね。新しい彼出来たんだ」

「うん。今度こそはゴール目指してがんばるわ」

「ゴール?あ、ああ結婚ね」

またその独特の表現に感心していると、香織は私の耳元に顔を近づけてささやくような声で尋ねた。

「友梨はフランスで素敵なボーイフレンドできた?」

私は笑顔で首を横に振り即答する。

「私にはもう心に決めた人がいるの」

その瞬間、香織の大きな二重の目がますます大きく見開かれ、カエルを押しつぶしたような「え”?!」という声を出した。

私は「また今度ゆっくりとね。今日はお先に」と言って目を見開いたまま固まっている香織に手を振ると、スーツケースを転がしてフロアを後にした。

東條さんは元気にしているだろうか。

今日は早めに仕事を切り上げて家に帰ると言っていた。

久しぶりといっても、二ヶ月ごとに仕事にかこつけてフランスに会いにきてくれていたから丁度一ヶ月ほど前にも会っているんだけど。

東條さんは、私が日本にいない間に何度も実家に足を運んでくれて、すっかり祖父とも打ち解け、今ではいい酒飲み相手になっているらしい。

母曰く、祖父は最近私のことよりも東條さんが今度いつ来るのかということばかりばかり気にしてるって。

それもどうなの?と思いつつ、東條さんと祖父が仲良くしてくれている様子を聞くたびに心が温かくなった。



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