そばにいさせて~クールなあなたとのセカンドストーリー⭐番外編追加⭐
『とりあえず立て続きだった出張も今回で一段落になるかな。独りぼっちの時間を増やして悪かった』

「いえ、大丈夫です。東條さんは今仕事が佳境だってことはわかってますから」

意地悪だけどちゃんと私の気持ちをフォローしてくれるのは今までと変わらない。

もっと彼の立場を理解してイライラしないようにしなくちゃって思うのに、なかなかできない自分が嫌になる。

『前から言おうと思ってたんだけど』

「はい?」

こんなにいつもむくれた顔の私に嫌気さしてないかな。

ドキドキしながら次の言葉を待つ。

『そろそろ東條さんって呼ぶのやめてくれない?』

あ。

『友梨も今では名字が東條なんだから変だろ』

確かに。

『明日帰ったら東條さんは禁句だ』

「なんて呼べばいいですか?」

『それは自分で考えろよ』

「下の名前とか?」

『お好きにどうぞ。じゃ、もう眠いから切る。また明日』

振るだけ振って彼の電話はさくっと切れてしまった。

東條さんのことを下の名前で呼ぶなんて私に出来るのかしら。

だって、出会った頃から私の中で彼の存在は東條GMのまま何も変わらない。

いつもすごいオーラを放っていて、格好よくて、意地悪で、どうあがいたって太刀打ちできなくて。

憧れ以上の尊敬を抱けるそんな人。

そんな彼のことを今さら下の名前で呼ぶなんて。






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