嬉し涙を流す場所は。

留年した俺を受け入れてくれる
病院も見つかり、今日から俺は
その病院で早期研修医として働く。

この研修で何の問題も
起こさなければ卒業した後
俺はしばらくの間
この病院で働く事になるだろう。

俺が働く事になった
西園寺記念病院は都内でも
トップクラスの総合病院だ。
雄にいの働く新東京病院と
肩を並べるくらい有名な病院だった。

俺の教育係を務める植松という
医者は何とも冴えない奴だった。

そいつの隣にはまだガキっぽい
メガネ野郎がいた。

植松「若先生、ここは
私1人で平気ですから。」

脩「何度も言ってるでしょう。
その呼び方はやめてください。
僕はまだ医大生ですから。」

若先生っつー事はここの
跡取り息子か。
道理で皆が大切にする訳だ。
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